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「話せば分る」は遠い過去に? 難しいネット世代の意思疎通

本稿を執筆している時点で、まだ北朝鮮の核実験は実施されていませんが、秒読み段階という報道も流れています。度重なるミサイル発射も含めて、世界各国の非難の的となっています。

 

北の国の指導者は国際世論を気にしないのかというと、それは違うようです。核開発にせよ、ミサイルにせよ、他の国に何らかのサインを送っているのは確かです。

 

コミュニケーションのやり方としては、ずい分と回りくどいといわざるを得ません。

 

「ことばで話せぱ済むこと」という常識は、私達の日常生活でも通用しなくなっています。

 

コンピュータの端末をみて育った世代は、箇条書きでコンパクトにまとめられた情報を見慣れています。逆にいうと、長い文章は苦手です。

 

その影響でしょうか、職場でもことばのやり取りが原因のトラブルが発生しています。1つ例を挙げると、上司が遅刻を繰り返す部下に対して「朝早く起きられないようなら、会社に来なくてよい」と叱責しました。

 

それを聞いた部下は、翌日から出社してきません。「なぜ来ないのか」と聞かれると、「上司から『来なくてよい』といわれたから」と答えたそうです。

 

上司が「ちゃんと早起きして、出社しなさい」という意図で発言したのは明明白白です。これに反発して出社しないのなら、性格的な問題はともかくとして、少なくとも意思の疎通という面で支障はありません。

 

しかし、最近は、上司の言葉の後ろ半分しか聞かず、「本当に来るなといわれた」と短絡して理解する従業員もいるようです。

 

組織人に必要な資質として「コミュニケーション能力」が挙げられますが、現代は、円滑な意思疎通のできる上司が、以前にも増して重宝される時代のようです。

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