労働関係・社会保険関係の法令や人事・労務管理問題に関する
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専門型・万能型をうまく併用 評価の視線を変え人材発掘を
2015年末に発表された新語・流行語大賞では、「トリプルスリー」と「爆買い」が選ばれました。前者については、「他にもっと注目を浴びたことばが、あったんじゃないか」という批判もあったようです。

トリプルスリーとは、「プロ野球で打率3割、ホームラン30本、盗塁30個の達成」を意味することばだそうです。プロ野球の世界では以前からあったことばですが、たまたま今年2人が同時に達成したことから「流行語」という扱いになったようです。

それはともかく、通常は、ホームラン王や盗塁王など、特定分野で成績の良かった人が表彰されます。つまり、打撃や盗塁の「スペシャリスト」を対象として、タイトル・ホルダーを決定します。

たとえば、打率が3割を超えるという選手は何人もいて、それだけでは表彰の対象になりません。それに対して、トリプルスリーは、個々の成績は突出していなくても、複数の分野で堅実な働きをした人が栄冠を受けます。いわば、「ゼネラリスト」の中の優秀者を選び出す仕組みです。

人をみる角度を変え、新しい基準に基づいて評価をすると、タイトル・ホルダーの他にも、組織にとって大切な働きをするプレーヤーがいることに気が付きます(両方兼ねるケースもありますが)。

組織のトップが「天才型」であれば、それを支える女房役は何事にも目配りの利く「バランス型」人材がピッタリでしょう。もちろん、逆の組み合わせもあり得ます。

この機会に、経営者自身が、自分の性向に従って片方の人材ばかりを重用していなかったか、自己点検されてはいかがでしょうか。新たな評価軸を提示し、スペシャリスト・ゼネラリストそれぞれが適正・公正な評価を受ける体制を築けば、組織としてさらなる飛躍が期待できるはずです。
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